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東チロルの州都リエンツからグロースグロックナーGroβglockner3798mに行くには、バスで約1時間20分位かかります。
リエンツを出たバスは市の東側にある谷を北上して行きます。谷に沿って高度を上げ谷筋も徐々に狭くなって行くと,ハイリゲンブルートHeiligenblut1291mの村に到着です。
グロースグロックナーGroβglockner3798mは、ハイリゲンブルートで眺めるのが、距離的にも全体像を眺めるにも一番良い場所だと思います。
村の教会越しにU字谷に広がる緑の牧草、そして牧草の延長線上には、白銀の山グロースグロックナーが威容を誇っています。
ハイリゲンブルートは、聖血伝説の残っている村です。
ビザンチン帝国のデンマーク人騎士が「聖なるキリストの血」を持って故郷に帰る途中、このグロースグロックナーの麓で雪崩に遭い亡くなったそうです。村人は非常に悲しみ、彼と聖なる血を収めた教会堂をこの地に建てたとの事です。
村の名前もこの「聖なる血」から由来するそうです。

私達は、ハイリゲンブルートでバスに乗り換え(リエンツから乗り換えなしのバスもあるかと思います)
グロースグロックナーの展望台を目指します。バスは大きく山肌に沿って上って行きます。
道路は本格的な山岳道路で良く整備されています。
バスの終点フランツ・ヨーゼフス・ヘーエの大展望台からの眺望は素晴らしいの一言に尽きます。
正面にグロースグロックナーGroβglockner3798m右手には、パステルツェ氷河Pasterze Gletscherが流れ出ています。
展望台の建物の横よりホフマンスヒュッテHofmannshutte(2444m)までの登山道が有りますヒュッテまでは2.5kmです。殆ど平坦な道です。パステルツェ氷河を間じかに、グロースグロックナーを真正面に見ながらハイキング気分で歩けますのでお勧めコースです。

今回のトレッキングは、パステルツェ氷河から麓のハイリゲンブルートまでのコースです。所要時間は4時間10分〜30分位です。時間がない時は、サンダー湖(2000m)を過ぎた人造湖でグロースグロックナーへ行く山岳道路まで登り、グロックナーハウスGlockner Hs(2136m)へ行くことも出来ます。

パステルツェ氷河へは、展望台よりケーブルカーで降ります。ケーブルを降りた所から真っ直ぐ下ってゆくと氷河歩きのコースとなりますが、このコースは、一般的ではありません。途中いたるところにクレバスが口を開けています。
私達はケーブルカーから降りた後少し降りたところより左側に曲がるトレッキング・コースを降りてゆきます。以前は氷河の先端を歩くコースのようでしたが、氷河が後退したのでしょう、今では殆ど氷河の上を歩かずに、コースを進むことが出来ました。
パステルツェ氷河の舌先、真正面より氷河越しに見るグロースグロックナーの壮観は、圧倒的な迫力が有ります。
氷河の溶け出した水の流れに沿って降りてゆくと氷河の水を集めたサンダー湖に着きます。あたりは一面の高山植物に覆われており、花の絨毯のようです。
暫く歩くと人造湖に着きここから少し上って進路を左にとり谷沿いに下ってゆきます。コースは距離が有りますが、殆ど平坦な歩きやすい登山道です(但しライター川を通る時に下りと登りがある)。途中ゲスニッツ滝を右手に見て更に下ってゆくと民家が散在し始めます。長かったコースも終わりに近づいてきます。
登山道ををそのまま真っ直ぐ歩いてゆくと車道に出ます。少し車道に沿って歩き左に行く橋を渡るとハイリゲンブルートの中心です。

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