マトライ

東チロルの中心地リエンツからバスで北西方向の谷を登ってゆきます。
リエンツから30ｋｍ位でバス便で40分程でマトライに着きます。バス便は1時間に1本程度ですので、リエンツの駅にあるバス案内所で事前に確認しておいた方が良いでしょう。
マトライは、北東にグロースグロックナーGroβglockner3798m,北西にグロースヴェネディガーGroβvenediger3666mとに挟まれた小さな谷あいの村です。
マトライの町外れの道路が二股に分かれる所にあるゴンドラリフトGoldriedbahnから登った山頂駅Bergstation Goldried2190ｍよりヨーロッパ・パノラマウエイEurope Panoramawegが始まります。
山頂駅から歩き始めると山の斜面に沿って大きく右に回りこむ様にコースがとられています。
コース途中左後方にマトライの町を中心に三叉路型に広がっている谷の全景の眺望は素晴らしく、歩きながら自然と左後方を眺めながら前進してゆきます。
少し登り気味ですが殆ど平坦な道を30分位歩くとヒュッテに着きます。カルスマトライエルトレイルハウスKals-matreier Torhaus2207ｍです。
ヒュッテに着くと前方にグロースグロックナーGroβglockner3798mの雄姿が飛び込んできます。稜線上にヒュッテは立っているので、ヒュッテからマトライの谷と反対の方向にカルスの谷が見えます。グロースグロックナーGroβglocknerを眺めながらヒュッテで食事をするのも贅沢な一時です。
食事が終わるとヒュッテの横から少し登ってゆくと眺望は更に良くなり、グロースグロックナーも高度感も増し真正面に見えます。暫く稜線を歩いてゆくと、スキー用リフト乗り場が有ります。
駅の中にはレストランが有りテラスでゆっくりと景色を見ながら食事をとっている人達がいます。このリフトでカルスまで降りて行きます。左手にグロースグロックナーGroβglockner3798mを見ながら、のんびりとスキーリフトで降りてゆくと心地よい風とリフトの振動でうっかりすると眠くなってしまいそうです。カルスの麓近く迄降りてくるとカルスの素朴な村が眼下に見えてきます。村と言っても本当に小さな集落です。
緑の絨毯（放牧地）の上に家が彼方此方に散らばって建っている様に見えます。牧草地の中にぽつんと小さな教会が見えます。東チロルの観光ポスターにしばしば登場する「グロースグロックナーを背景に牧草地の中のポツント立つている教会」です。
何か時間が止まったいるような世界に紛れ込んだみたいです。
リフトはカルスの隣の村カルス・グロースドルフKals Groβdorf1364mに降りてきます。ここからバス便が有りますが、カルス迄歩くと例の教会ザンクト・ゲオルク教会St.Georgs Kircheが途中見られます。
カルスからは、リエンツまでバスで帰ります。

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