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イタリア・アルプス
 
 




 チェルブィニア(ブルイユ) ドロミテ   その他都市  
 
マッターホルン(スイス名)  ピッツ・ボエ  ・サッソ・ルンゴ等
 ・アオスタ   


   イタリア・アルプスの概念     
  イタリア・アルプスは、国境をフランス、スイスと接している為、有名な高峰はフランス、スイス側からの山容が一般的です。イタリア側から見られる機会が少ないようです。
フランス、スイス側で慣れ親しんだ山容もイタリア側から見るとまるで違った山と思うほど山容が異なっていることに驚かされます。
山の全体像を見るには前後左右を見る事により初めて全容が確認出来ます。

スイスアルプスの代表格であるマッターホルンもイタリア・アルプスに属しています。マッターホルンはイタリアではモンテ・チェルヴィーノと呼ばれています。トゥールナンシュの谷のブルイユの村から見る山容はスイス側のマッターホルンとは全く異なった山容です。

多くの高峰はフランス、イタリアの国境沿いにありますが、イタリア国内にのみある高山はグラン・パラディーゾ(4,061m)が最高峰です。グラン・パラディーゾは、
アオスタ谷のアイマヴィルからコーニュ谷の谷奥深くにあります。

イタリア北東部にあるイタリア・アルプスの代表的山塊ドロミテは、アルプスの草原より急角度に立ち上がる巨大な岩稜が、見る者に圧倒的な威圧感を与える特異な山塊です。



<チェルブィニア(ブルイユ)>
スイスで有名な山マッターホルンは、イタリア側では、モンテ・チェルヴィーノと呼ばれています。スイス側から見るマッターホルンの山容は、少しうつむき加減の三角帽子をかぶった端正な巨人の山ですが、イタリア側から見るモンテ・チェルヴィーノは、マッターホルンとは似ても似つかぬ巨大な山塊の山です。見る角度が違うとこんなにも変わって見えるとは驚きです。

モンテ・チェルヴィーノへは、アオスタから23q位東のシヤティヨンChatillonよりトゥールナンシュの谷に入ってゆきます。幾つかの趣のある集落を通り過ぎると谷筋は徐々に狭まり道路は右に左にカーブの連続です。狭かった谷はチェルヴィニアの集落で大きく開け、巨大な山容のモンテ・チェルヴィーノが眼前に飛び込んできます。

チェルヴィニアの集落には山小屋風のホテル、民宿等かなり多くありますがスイス側のツエルマット等比較すると静かな小さな集落です。
夏スキーのメッカとして有名ですが、一般観光客はツエルマット程多くないようです。


<ドロミテ>
ドロミテは、オーストリアの国境に接しアルプスの南斜面に広がる山々です。
第一次世界大戦前まではオーストリア領に属していました。今でも、ドイツ語が通用しチロルの雰囲気が色濃く残っています。
ドロミテの山々の特徴は褐色を帯びた岩搭が垂直に乱立し特異な山塊をなしています。そして山塊の麓はアルプが広がっています。

ドロミテは、東地域と西地域に分けられます。
トレッキング拠点は、東側がコルティナ・ダンペッツォ Cortina d Ampezzo、西側がボルツァ―ノBolzanoです。

東ドロミテへは、イタリアのベニスから、コルティナ・ダンペッツォへ入るのが一般的です。

西ドロミテへはヴェローナVeronaからボルツァ―ノBolzanoに入るのが一般的です。オーストリアからも入れます。オーストリア、イタリア間の直行列車がインスブルグより出ています。

路線バスで東西を移動するには、バスの接続が悪く大変です。
ボルツァ―ノBolzano、コルティナ・ダンペッツォ Cortina d Ampezzo間は、ドロミテ周遊観光バスを利用するのが良いでしょう。

アオスタ>
イタリア北西部にあるアオスタ州(Valle dAosta)は、フランスとスイスに国境を接しています。
アオスタ州は、イタリアの州の中では小さく僻地的な地域と見られていますが、アルプスを背にした魅力的な地域です

アオスタ州に属するアルプスは、イタリア・アルプスの中でも見応えのある山々が多く、急峻な山、巨大な氷河等私達トレッカーの目を楽しませてくれます。
又、スイス・フランス側より見慣れた名峰が、イタリア側から見ると全く別の山容となって見える等、この地域ならではの楽しみがあります。

アオスタは、アオスタ州の州都ですが、こじんまりとした市です。
市内にローマ時代の遺跡等が残り、古くからこの地域の要所として栄えた事がうかがえます。

私達は、シャモニー(フランス)から、モンブラントンネルを通って日帰りで、アオスタ、チェルヴィニア(マッターホルン)に行って来ました。
シャモニからアオスタまでは、距離で50〜60q位で高速道路も空いており、短時間で行く事が出来ます。

シャモニと距離的にはさほど離れていないのですが、アオスタはやはりイタリアの町です。
町の中の雰囲気がフランスに比較しがらりと違って見えます。行き交う人々はどこか明るく開放的です。
北部イタリアですので、治安は良いようですが、街中を歩く時は少し注意をして歩きました。
たまたま、アオスタでは朝市が行われており、市場を一巡りしました。
朝市は、日用雑貨、衣類が多く、近隣の村から結構多くの人達が集まっていました。

町の中央にインフォメーション・センターがあります。日本からの観光客は多くはないのでしょうアオスタの観光ポイントを地図を片手に親切に教えてくれました。
市役所前では、お巡りさんが日本語で話し掛けて来たのにはびっくりしました。このお巡りさんは以前日本に観光旅行で来たそうです。日本の知っている地名、言葉を得意そうに片っ端から言っていました。明るい開放的なイタリア人気質を垣間見ました。