ミシャベル山群をはさんでツェルマットのあるマツター谷の東側にサース谷があります。
サース・フェーはこのサース谷の奥にある氷河の村です。
サース・フェーに行くには、ローヌ川沿いのブリーク（ジュネーブとイタリアを結ぶ幹線鉄道SBBの駅）よりポストバスで１時間前後かかります。
ブリークを出たバスは、フィスブより、南の谷方向に入って行きます。
シュタルデンより道は二又に分かれています。右方向がマッタ−タール、左方向がサースタールです。
マッタ−タールには鉄道が牽かれていますが、サースタールはバス便しかありません。
バスはサースタールに入って行きます。高度を上げながらバスは谷奥深く入って行きます。
谷底を走っていたバスはサース・グラウンドを過ぎると一気に高度を上げサース・フェーに到着です。

サース・フェーの村に入ると氷河が前面に迫って見えます。村全体が氷河に取り囲まれているところは多くないと思います。
ただ、最近は温暖化の影響でしょうか、氷河も後退しているようで、岩肌が目立つてきているようです。

サース・フェーは小さな村です。村の中を一周しても20分〜30分位です。
駅前近くに古いねずみ返しのある倉庫が有り、昔の山村の面影残しているものの、氷河の村として有名になった為か、ホテルを中心に最近立て替えた建物が多くなって来ており、古い田舎の村を想像して訪ねて来た人にとっては拍子抜けがします。