グリンデルワルトからフィルストまでリフトで昇ります。全長4kmの長いリフトで途中2箇所の駅を通ります。
眼下にグリンデルワルトの町がどんどん小さくなって行きます。
これよりフィルストからブスアルプまで、グリンデルワルトの谷を隔てたベルナー・オーバーランドの山々を見ながらのパノラマハイキングです。
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フィルスト駅より、この山の上部山腹に作られたハイキングコースを歩きます。バッハアルプーゼまでは軽快なコースで、誰でも楽に歩けます。
山のいたる処から雪解け水が滝となって流れ落ちている光景に出会います。
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私達の、ハイキング当日は、あいにくの雨模様のなかでした。
その分ハイカーもまばらで(途中で大半のハイカーが引き返してしまったのですが)目の前の山肌を煙のように流れるガス、霞んで見えるベルナー・オーバーランドの山々等、一味違った静かな山旅となりました。バッハアルプーゼまでのハイキングコースには、いたる所に高山植物が咲き乱れています。
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この辺の標高は2,300m位です。初夏とは言え雨ともなると、やはり高山です。気温も相当低くなってきました。ガスが谷底からどんどん湧き上がっては消えてゆきます。
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フィルスト近くで見たシュレックホルン(4,078m)です。
天を突き刺す様な尖った山容が印象的です。
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バッハアルプーゼからファウルホルン(中央鞍部の右ピーク)を望みます。 此処からファウルホルンまでの標高差は400m位です。
ハイキングコースは、中央鞍部に向かって付けられています。このコースはエック峠を通ってシーニゲ・プラッテヘ向かいます。このコースは、距離がありますが非常に眺望が良く人気のコースです。
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バッハアルプーゼです。天気の良い日は、ヴェツターホルン、シュレックホルン、フィンスターアールホルンが湖に映って見えるビューポイントだそうです。
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この頃になると雨も一段と激しくなり、ほとんどのハイカーは引き返してしまいました。非難小屋で雨宿りです。小屋には、1組のハイカーが同じように雨脚を見ています。女性の一人は短パン、半そでの軽装でぶるぶる震えています。ヨーロッパでは冬の太陽が弱く夏の季節が短い為か、日光浴のために軽装で山歩きをしているハイカーに出会います。
此処から、ファウルホルンへ上る道とブスアルプへ行く道と分かれますが、雨が強かったので非難小屋から、2つの湖の間を抜け、谷よりに山を巻きながらブスアルプへと向かいました。
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バッハアルプーゼからブスアルプへのハイキングコースは,岩山の斜面より始ります。
ブスアルプのハイキングコースの最大の特徴は、グリンデルワルトの谷越しに対岸のベルナーオーバーランドの主だった名峰が一望できる事です。ハイキングコースも、岩肌あり、谷あり、平坦なアルプスありで変化に富んだコースです。但し、ブスアルプのバスの最終便が早いので出発前に、確認しておきましょう。
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正面の氷河は、オーバラー・グリンデルワルト・グレッチャーです。グリンデルワルトの村の側まで舌端が来ています。 昔はグリンデルワルトの中心部近くまで氷河が流れていましたが、毎年、氷河が融け続け先端部は後退していったそうです。
現在でも氷河の先端は年々後退し続けているそうです。
ヴェツターホルンとメッテンベルグの間より流れ落ちています。
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左側の氷河が、オーバラー・グリンデルワルト・グレッチャー。右側の氷河は、ウンタラー・グリンデルワルト・グレッチャーです。 ウンタラー・グリンデルワルト・グレッチャー氷河はアイガーとメッテンベルグの間より流れ落ちています。こちらの氷河は、後退していて、その後に、急流が岩を侵食し急峻な谷を造っているそうです。 谷間の町はグリンデルワルトです。
谷にはガスがかかっています。この分だと、グリンデルワルトの町から山々を見ることは出来ないでしょう。
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正面がアイガーです。右手の山は、メンリッヒエンからクライネ・シャイデックに至る尾根です。この尾根沿いのハイキングコースは、超人気のコースです。
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アイガーの山麓です。 グリンデルワルトの谷にあったガスも少しずつ晴れてきました。
牧草地には沢山の牛の群れが草を食んでいます。
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対面の山メンリッヒエンの崖が垂直に切れ落ちているのが良く分かります。
遠く正面にシュレックホルンが見えます。
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起伏の大きい草原です。
左下にバスの終点駅が見えます。谷の向こうのなだらかな稜線のピークはチュッケン(2,520m)です。クライネ・シャイデック行きの登山鉄道はこの稜線をアイガーに沿うように登ってゆきます。
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起伏の多いアルプです。 見渡す限り草地が続いています。 遠くに夏用の放牧小屋が見えます。ハイキングコースは、正面の切り立った山の近くまで続き、左の谷方向へ降りてゆきます。 いよいよ長かったコースも終わりに近づいて来ました。
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ブスアルプにある、牧草地の山小屋です。牧童が夏の間寝泊りするそうです。夏の間は牛を牧草地に放し飼いにする為、その期間牧童は常に牧草地の小屋で寝泊りしています。昔は、各農家が夏の期間山の中に入り、牛の放牧を行なっていたそうですが、最近は、麓の村で観光客相手の商売が儲けになると見え、放牧専業の牧童に酪農の業務を依頼するケースが多いそうです。
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此処まで来ると車道があります。 この辺の標高で2,000m位です。山の裾野が広いためこの高さ位では、道路も思い通りのルートを通す事が出来ます。 大きく右に左に曲がりながら徐々に高度を稼いでここまで車が登って来ます。
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牛の水飲み場です。谷あいから水を引いていますので流し放題です。
牛は、のどが渇くと此処に集まってきます。
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山小屋にカウベルが吊るされていました。牛に付けられている時には気がつきませんでしたが、真近に見ると随分大きく重そうです。
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ブスアルプは山の頂上部ぎりぎりまで牧草地が広がっています、起伏の大きい傾斜面にも草をもとめて牛が登ってきます。
正面山の向こうは、インターラーケンとグリンデルワルトを結ぶ谷底へ切れ落ちていきます。
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放牧されている牛は、草を求めて山頂近く迄上がってきます。 このあたりは相当きつい斜面ですが、うまく斜面を登って行くものです。
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